会長の放送があった後、すぐに生徒は着替えを始めた。
もともと、祭りなど楽しいことが好きな生徒が集まっているので、好んで参加しているのだろう。
集合場所である体育館には、まだあまり時間がたっていないのに、ほとんどの生徒が集まっている。
ざわめきの中、ステージの上からマイクによって大きな声を体育館中に響かせる。
「皆さん、準備はできましたか!!」
ミレイの言葉に集まっている生徒は、元気よく返事をする。
「それでは、早速目玉の我が学園一綺麗なルルちゃんの登場で~す!!」
そう言うと、決意を固めたルルーシュがステージ横から登場してくる。
現れた瞬間、人々は目を奪われた。
それもそのはず。
現れたルルーシュは、漆黒の長い髪をたなびかせ、紺色のふわりとしたレースをつけたドレスをすらっときこなしている。
それはまるで、地上に降りた天使のようだった。
「じゃあルルちゃん、開会宣言をお願い。」
そう言うと、ルルーシュにマイクを手渡す。
ルルーシュはそのマイクを使って、凛とした声を響かせる。
「ただいまより、男女逆転祭を始めます。」
その声に、体育館全体が震えるほどの歓声が鳴り響いた。
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