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『CHANGE』
俺の友達は、最近変わった…。
何が変わったとか、具体的には言えないけど、とても可愛くなった。
見とれてしまうほどに。
もともと可愛かったが、それにさらに拍車がかかった感じだ。
そう。
俺の友達、渋谷 ユーリが。
といっても、渋谷はれっきとした男だ。
しかし、顔はそこらへんの女子よりも断然可愛い。
幸か不幸か、本人はまったく気づいていないが…。
「なぁ松本、さっきからずっと、なんで渋谷の事見てんの?」
と声をかけてきたのは、同じクラスの坂下。
その言葉にドキッとしながら、平然と返す。
「別に、見てないよ。」
「そう?俺、てっきり渋谷に見とれてるのかと思った…。」
!!!
「はっ?!」
「だってあいつ、なんだか最近、可愛くなっただろ?」
「…ああ。」
驚嘆して、声を出しそうになってしまった。
まさか、自分と同じことを考えていたなんて…。
マジで焦る…。
「やっぱ、そう思うよな?!俺だけかと思ったよ。」
「たまにやる、首をかしげるのとかやめてほしいよな。」
「ああ。あれは誰が見てもおちる。」
すると、さっきまで見ていた渋谷が寄ってくる。
「そんな端で、2人で何してんの?」
お前の事だよ…。と言ってやりたかったが濁す。
「…ちょっとな。なぁ、坂下。」
「ああ、ちょっとな。」
「?」
とユーリは首をかしげる。
それを見て、思わず顔を染めてしまう。
横を見てみると、坂下も顔を赤くしていた。
…だから、やめてくれ~~~!!