◆CLAP◆

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『CHANGE』

 

俺の友達は、最近変わった…。

何が変わったとか、具体的には言えないけど、とても可愛くなった。

見とれてしまうほどに。

もともと可愛かったが、それにさらに拍車がかかった感じだ。

そう。

俺の友達、渋谷 ユーリが。

といっても、渋谷はれっきとした男だ。

しかし、顔はそこらへんの女子よりも断然可愛い。

幸か不幸か、本人はまったく気づいていないが…。

 

「なぁ松本、さっきからずっと、なんで渋谷の事見てんの?」

と声をかけてきたのは、同じクラスの坂下。

その言葉にドキッとしながら、平然と返す。

「別に、見てないよ。」

「そう?俺、てっきり渋谷に見とれてるのかと思った…。」

!!!

「はっ?!」

「だってあいつ、なんだか最近、可愛くなっただろ?」

「…ああ。」

驚嘆して、声を出しそうになってしまった。

まさか、自分と同じことを考えていたなんて…。

マジで焦る…。

「やっぱ、そう思うよな?!俺だけかと思ったよ。」

「たまにやる、首をかしげるのとかやめてほしいよな。」

「ああ。あれは誰が見てもおちる。」

すると、さっきまで見ていた渋谷が寄ってくる。

「そんな端で、2人で何してんの?」

お前の事だよ…。と言ってやりたかったが濁す。

「…ちょっとな。なぁ、坂下。」

「ああ、ちょっとな。」

「?」

とユーリは首をかしげる。

それを見て、思わず顔を染めてしまう。

横を見てみると、坂下も顔を赤くしていた。

 

…だから、やめてくれ~~~!!

 

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