『KING OF TENNIS』PROLOGUE

「おい、しっかり打てよ、お前ら!!」

怒鳴りながら、ボールを打っていく。

「跡部、ちょっといいか?」

と、氷帝テニス部男子顧問の榊が話しかけてくる。

それに答えようと、ボールを打つのをやめる。

そして

「残りのメニューをこなしとけ。」

というと、榊の方に行く。

「練習中にすまない。」

「別にかまいません。それより、なんですか?」

「今年の新入生に越前 リョーマという子が入ってくる。アメリカのJr大会で4連覇している、テニスがとてもうまい子だ。」

アメリカのJr大会4連覇とは、とてもすごいことだ。

自分より年上の相手と戦い、勝っていったのだろう。

だから、単純に驚いてしまう。

「そんな奴が入ってくるんですか?!」

「ああ。何度も頼みこんで、やっとのことで了承を頂いたんだ。その子の事をよろしく頼む。」

「わかりました。」

話が終わると、榊は帰っていく。

しかし、面白い話を聞いた。

越前 リョーマか…。

どんな奴だか楽しみだ。

きっと、俺たちと同じくらいの身長か?

早く、会って勝負してみたい…!!

 

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