今年、やっと真央霊術院を卒業し、ついに兄のような死神になれる。
オレンジだった髪を黒く染め、眼鏡をかけ、目立たないようにひっそりと過ごしてきた。
ようやく、俺は守る力を手に入れたんだ!!
「隊長、新しく配属された死神を連れてきました。」
「入れ。」
「失礼いたします。」
隊首室に入ると、印象的な真っ白な髪の少年ぐらいの男の子がいる。
なんでこんなところに子どもがと思ったが、よく見ると白い十という数字がついた羽織を着ている。
その瞬間、相手がようやく誰なのかがわかった。
とても有名な天才、日番谷 冬獅郎。
十番隊隊長だ。
「初めまして、十番隊に配属された黒崎 一護です。不慣れなことでご迷惑をおかけするかもしれませんがよろしくお願いします。」
「ああ。俺は十番隊隊長日番屋 冬獅郎だ。わからないことがあれば、何でも聞いてくれ。」
これが、俺と冬獅郎との出会いだった。
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